次世代の農業界の情熱を紡ぐ

次世代の農業界の情熱を紡ぐ

学生団体いろりの設立、現在はGOBO東京、ふくおか両団体の副代表を務める平戸裕馬さん。彼に頼めば全国の農家と友達になれる!?平戸さんに自身の人とのつながりの考え方、農業観について語ってもらいました。

次世代の農業界の情熱を紡ぐ

目次

  • フィリピンのゴミ山が忘れられなかった少年時代
  • 農家さん巡りで日本2周をしてみた
  • 農林水産省に政策提言、学生団体いろり設立へ
  • 日本中の仲間とともに

フィリピンのゴミ山が忘れられなかった少年時代

こんにちは!

GOBO東京、ふくおかチームの副代表の平戸です。

普段は政府系の金融機関で働いています。

  

私が農業•食の世界に興味を持ったきっかけは、小学校5年の時に訪れたフィリピンでゴミ山を見た時です。

「僕らは食べ物を残すことができるのに、なぜ彼らはゴミ山を漁るのか」

疑問思い、この問いが忘れられませんでした。

 

大学受験期、当時世界を騒がせていたニュースはトウモロコシの価格の高騰による世界食料危機。

食料難が叫ばれ、世界はいよいよ飢餓と飽食の時代を迎えるのでは?と考えた時に、小学生の時の源体験がふと甦り、農学部に進学することにしました。

 

 日本2周、農家をめぐる旅

 

考えるより実践!

というタイプの僕は「農家さんの所に行ってみたい」と思い、大学1年の夏にワーキングホリデーに参加しました。その時ホストが福島県会津坂下町で米とキュウリを栽培する専業農家さんで、運命的な出会いを果たします。

▼初めて出会ったホストの専業農家さん

 

4日間と短い時間ながらも農業が紡ぐ会津坂下の風土や歴史、農家さんの農業哲学や消費者を想いながら農産物を生産する姿に触れました。

 

「僕は農業を通じて、たくさんの世界を知ることができる」

 

僕は感動して、農家を巡る旅に出ます。

特定の思想に偏らず、あらゆる品目、形態の農家さんの元を訪ね、昼は農作業し、夜は飲み、語らい日本の農業を形作る農家さんの姿を目に焼き付けてきました。

 

大学卒業時に振り返ってみると、47都道府県の農家さんを2周、100件以上の農家さんのお世話になっていました。笑

▼当時の農家訪問の様子

 

 

農林水産省に政策提言、学生団体いろり設立へ

 

日本中の農家巡りを通じて、山里海里に佇み、小さな世界に息づく人達と断片的ながら時を共にし、魅せられ、僕はこの日本という国に感動しました。

 

ただ、時代の尖端で大好きな日本の農村が消えるかもしれないという危機の種は日増しに募りました。

 

農家、漁師さんの笑顔や、生業のある景色は普遍で、絶対に守りたいし、そんな方々と涙し、未来を形作りたい。

 

そう思うようになって、「自分に何かできることはないのか」と考えるようになりました。

 

そこで考えたのが、日本全国の農業系学生団体を有機的に繋ぐネットワークでした。

 

農山海村で奮闘する若手リーダーに、同じように日本中の農山海村の現場で奮闘する仲間を繋げ、活動を共有する中で視野を広げてもらい、現場を行き交う中で学びを深めてもらう。そんな交流と対流のある場を作りたい。

 

そう思い、農林水産省に「食と農林漁業の祭典」におけるジャパンフードフェスタ(現ジャパンハーベスト)農林漁業学園、食と農林漁業大学生アワードを農林水産省に提案しました。

 

内容は、「11月第一週目に行なわれるジャパンフードフェスタでは、東京駅からすぐの丸ノ内仲通りで大学生200名が昼はマルシェを行い、夜は熱い仲間たちと飲み語らってもらう。大学生アワードでは、年に1度、特に優れた農業系学生団体に農林水産大臣賞を授与して、農林漁村で活動する学生たちを世に発信することで学生を応援したい。」というもの。

 

この提案は農林水産省の政策となり、いろり〜田畑と森と海でつながる学生団体〜を創設し、実行しました。

▼全国から集まった農業系学生団体の仲間との集合写真 

 

日本中の仲間たちとともに…

 

ジャパンハーベストは今年で6年目を迎え、かつての農業に熱い大学生は社会人になり、GOBOの仲間として一緒に今も活動を共にしています。

 

日本全国の400名の1次産業に熱い大学生

食•農林漁業界で活躍する500名の若手社会人の仲間

4Hクラブ12,000人の若手農家さん

 

この3様の若者で

「あなたは、日本農業を盛り上げるために何をしますか?」

 

このミッションに、日々ワクワクしながら取り組んでいます。

 

旅で出会った農家さん、熱い同世代の仲間、トッププレーヤーたちの背中……たくさんの情熱が僕の歩みを進ませ、明日の一歩の力になっています。

 

まだ、種が揃い土壌ができたばかり。やっとここまで。でも、ここからが本当に面白いと思っています。

 

これからは、熱い仲間たちと農業界の次世代の芽を育て、大好きな農山漁村に思いを馳せながら、情熱の行方を共に追っていきたいです。